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2025年12月19日
レポート

L’évo × レミニセンス ― 名古屋と富山、食の思想が交差した二日間 ―

L’évo × レミニセンス ― 名古屋と富山、食の思想が交差した二日間 ―

食を通じて「農」と「人」をつなぐ取り組み

2025年12月16日・17日の二日間、
富山を拠点とし全国からフーディー達が訪れるオーベルジュL’evo(レヴォ) と、
名古屋を代表するファインダイニング レミニセンス による特別なコラボレーションディナーが開催されました。

本企画には、二日間で合計90名のゲストをお迎えし、
愛ふぁーむプロジェクトに関わる生産者の農産物が、コースの一部として提供されました。

農業・料理・社会が一つのテーブルで交わる、
非常に密度の高い、意義深い二日間となりました。

食材は「脇役」ではなく、語る存在

当日の料理は、
技巧や派手さを前面に出すものではなく、
素材が育った背景や時間そのものを味わう構成。

土壌、風土、人の手。
そうした要素が丁寧に重ねられ、野菜や果実、ハーブが「主役」として一皿の中心に据えられていました。

料理人の解釈を通して、
食材が持つ本来の力が、静かに、しかし確かに語りかけてくるコースでした。
 

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農福連携がファインダイニングと出会う意味

愛ふぁーむプロジェクトでは、障がいのある方々が関わる農業を、“支援”ではなく“仕事”として成立させることを目指しています。

今回のように、
日本を代表する料理人の現場で農産物が使われ、
90名のゲストに料理として届けられたことは、
• 生産者の誇りとなり
• 現場で働く人の自信となり
• 次の挑戦への確かな原動力となる

その価値を改めて実感する機会となりました。

料理人・生産者・食べ手が並ぶテーブル

印象的だったのは、
料理人、生産者、そしてゲストが同じ料理を囲み、同じ時間を共有していたことです。

そこには
「つくる人/食べる人」という境界はなく、食を媒介にした、フラットで誠実な関係性が生まれていました。

これはまさに、
愛ふぁーむプロジェクトが目指す

食を通じた社会参加

その一つの理想的なかたちだと感じています。

これからも、食の現場とともに

愛ふぁーむプロジェクトは今後も、
農業・福祉・食の現場をつなぎながら、
• 生産者が誇りを持てる仕組み
• 料理人が本気で向き合える素材
• 食べ手が背景ごと味わえる体験

を、丁寧に積み重ねていきます。

この貴重な機会をともにつくってくださった
L’evo、レミニセンス、そして関係者の皆さまに、心より感謝申し上げます。